任意売却のメリット
任意売却は、ローンが完済できなくても家を売ることができ、競売よりメリットが大きい不動産取引です。任意売却には、以下のようなメリットがあります。
１．市場価格に近い価格で売却できる
通常の不動産取引と同じ方法で売却するため、競売のように強制的な売却より市場価格に近い価格での売却ができます。多くの購入を検討している多くの人に情報を届け、より良い条件で購入をしてくれる人を選ぶことができます。そのため、競売よりも高い価格で売却できる可能性があり、売却後に返済しなければならない残債を少なくすることができます。
２．自分の意思で、周囲に知られず売却できる
競売のように強制的ではないので、いつ、誰に、いくらで自宅を売却するか、自分の意思によって売却を決めることができます。いつ売却するか、購入者と調整ができ、急な立ち退きを迫られることはなく、余裕を持って進めることができます。また、通常の不動産売却とさほど変わりがないので、ご近所や勤め先など、周囲に住宅ローンを滞納したことが知られることなく売却することができます。
３．残債は分割返済ができる
売却後に残ってしまった残債は、現在の収入や生活状況を考慮し、無理のない範囲内で分割返済ができます。また、残ったローンが全て無くなるケースもあり、債権者の残債務の対応も競売の場合とは全く異なります。
４．最高30万円の引っ越し費用を手元に残せる可能性がある
任意売却の大きなメリットの1つとして、交渉次第では引越し代を用意できる可能性があります。引っ越し費用として認められる金額は、金融機関や各ケースによって違いますが、最高30万円の引っ越し費用を、債権者との交渉により、売却代金から融通してもらえる可能性があります。
５．売却時にかかる費用がゼロ
通常、不動産売買には登記料や測量費用、仲介手数料など、売買価格の３～５％程度の諸経費がかかります。任意売却の場合もそれらの費用はかかりますが、自宅を売却した売却額の中から差し引いて諸経費を支払うことが認められています。そのため、お金の持ち出しの必要がありません。
６．自宅に住み続けることができる可能性も
任意売却は通常の不動産取引と同様に、購入者を選ぶことができます。そのため、身内の方や投資家に自宅を買い取ってもらい、買主に家賃を支払うことで、そのまま自宅に住み続けるという方法があり（リースバック）、数年後に買い戻すという調整も可能になります。
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